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眉毛と髭のうつりかわり

1950年代から現在まで、眉毛とひげのスタイルは時代の空気とともに変わり続けてきました。オードリー・ヘプバーンの意志の強い眉から、安室奈美恵の細眉へ。ヒッピーのひげから、ちょいワルオヤジのひげへ。その変遷をたどることは、日本の美意識と社会の変化をたどることでもあります。

眉毛の変遷
BEFORE 1950s ── 
映画が、眉毛を変えた。

 

1920〜40年代、ハリウッドの無声映画スターたちが世界の眉毛トレンドをつくった時代があった。クララ・ボウの下がり細眉、グレタ・ガルボの悲劇的なアーチ、マレーネ・ディートリッヒの剃り落として再描きした極細眉。日本ではモダンガールたちがそれを模倣し、「洋眉」が最先端として語られた。

 

戦後、アメリカ文化の流入とともに眉は自然体へと戻り、戦時の実用が美意識を変えた。そして1953年、ミクロゲン・パスタが生まれた年から、日本の眉毛の変遷は新しい時代へと入っていく。

1950s ── 戦後復興・高度成長前夜
意志の強い眉
AUDREY HEPBURN / 岸恵子

しっかりとした太さと角度のある「意志の強い眉」が世界的に流行。オードリー・ヘプバーンの凛とした眉が理想像となる。日本では岸恵子さんのような、濃くはっきりした眉が憧れの的となり、眉は「知性と意志」の象徴として位置づけられた。

ミクロゲン・パスタが生まれたのも、まさにこの時代。

1960s ── モッズ・ポップカルチャー
ドーリー眉 ─ 細く長いアーチへ
TWIGGY / 中尾ミエ

ツイッギーに代表されるドーリー(人形)メイクが世界を席巻。眉は少し細くなり、長く曲線的なアーチを描くスタイルへ。日本では中尾ミエさんがこの軽やかなスタイルを体現した。「無邪気さ」と「遊び心」が眉に宿った時代。

 

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1970s──ヒッピー文化 自然回帰
ナチュラル眉─ 自眉を活かす

「自然体」がキーワードの時代。ヒッピー文化の影響を受け、過度な作り込みを避け自眉を活かしたナチュラルな細めアーチが主流に。山口百恵さんの素朴で力強い存在感は、眉においても「ありのままの美しさ」として支持された。

1980s──バブル経済期
太眉─ 力強さの象徴

バブル景気に向かい、眉は一気に「太く・濃く」。石原バブル眉とも呼ばれる、手入れをあえてしないようなボサボサの太眉が女性の力強さを象徴した。眉はあるのが当たり前で、抜く・剃るという発想がまだ薄かった時代。バブルの豊かさと自信が、そのまま眉の存在感に凝縮されていた。

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1990s ── 平成不況期
【細眉 ─ 処理しすぎた時代】

安室奈美恵に代表される細く整えた眉が全盛。コギャル・ストリートカルチャーの影響で眉を極限まで細くする処理が流行。自己処理をやり過ぎたことで眉毛が生えなくなった、という声がこの時代に生まれ始めた。

 

→ 医薬品による発毛ケアへの潜在需要が、静かに生まれ始めた瞬間でもある。

2000s── 盛りメイク・セレブブーム
​【淡ブラウンのへの字眉 → アーチ眉】

2000年代前半は浜崎あゆみに代表される「淡ブラウンのへの字眉」が主流に。明るい髪色・大きな目を強調するメイクに合わせ、眉の色も細さも抑えた「引き算の眉」へと移行した。

 

2004年頃からはハリウッドのセレブメイクの影響で、ハリウッド女優御用達のカリスマ・アナスタシアのサロンが日本上陸。眉頭が太くて丸いアーチ眉が人気を集めた。「盛り&セレブブーム」の時代の顔は、目と眉を最大限に強調するメイクだった。

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2010s──SNS台頭期
ナチュラル眉
─ 「育てる」意識の芽生え

韓国コスメ・SNSビューティの影響でナチュラルな太め眉が復権。眉毛専門サロン(アイブロウサロン)が都市部を中心に急増。プロによる施術が一般化し、眉毛は「整えるもの」から「育てるもの」へと意識が変わり始めた。

2020s──コロナ禍・現代
【マスクが変えた、眉毛への意識】
アートメーク・多様化・男性眉毛ケア

マスク着用の日常化により、顔の印象のほぼすべてが「眉毛で決まる」状況が生まれました。眉毛への関心が男女問わず急上昇。アートメーク(半永久メイク)の需要も急増。眉毛は「顔の中心」として改めて注目されることとなりました。

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── 現在 多様化の時代
淡ブラウンのへの字眉から
アーチ眉へ

イブロウサロン市場 2024年 1,384億円

前年比+17.4%。眉毛専門の施術が「プチ贅沢」として定着。男性客の比率も年々増加しており、眉毛ケアは性別を問わないジャンルになりつつある。

 

アートメーク 需要の急増

半永久的な施術であるアートメークが一般化。しかし「自分の眉毛を育てたい」という需要は別途存在しており、根本的なアプローチへの関心を生んでいる。


ヒゲの変遷
BEFORE 1960s ── PROLOGUE
ひげは、権力と思想の象徴だった。

古代ギリシャ・ローマでは、ひげは知性と市民の尊厳の証とされた。哲学者たちはひげをたくわえ、その長さと形が思想の深さを示すとさえ言われた。東洋でも同様で、聖徳太子の肖像に見られる髭、戦国武将たちの雄々しいひげは、威厳・力・経験の表れとして人々に敬われた。

 

転機は江戸時代に訪れる。徳川幕府はひげを実質的に禁じ、武士の清潔な顔が「秩序の顔」となった。およそ200年にわたる「ひげなき時代」が続いた後、明治維新とともに西欧化の波が押し寄せる。伊藤博文・山縣有朋・大久保利通ら明治の元勲たちが競うようにひげをたくわえ、ひげは「文明開化の顔」として再び権威の象徴となった。

 

そして戦後の企業社会が再びひげを禁じ、1960年代のヒッピー文化がそれを「反抗」の記号として復活させる。ひげの歴史は、いつも時代の権力関係を映してきた。

 

 

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1960s ── ヒッピー・カウンターカルチャー
【アウトロー・反体制の象徴】
ヒッピームーブメント

ベトナム反戦・ヒッピー文化の台頭とともに、ひげは「体制への反抗」の記号となった。剃らないことが主張であり、整えないことが自由の証だった。日本でも長髪・ひげのスタイルが若者文化の象徴として広がる。

 

ひげを持つことは、社会への問いかけそのものだった。

1980〜90s ── バブル〜平成サラリーマン社会
【「剃るのが当たり前」─ 抑圧された30年】
就職活動・企業文化・清潔感規範

バブル〜平成の日本企業社会において、ひげは「不清潔」「不真面目」の象徴として忌避された。就職活動ではひげ禁止が暗黙の了解となり、多くのサラリーマンにとってひげは「剃るべきもの」だった。

 

この時代、ひげを育てたいという需要は、表には出なかった。

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2000s ── 「ちょいワル」ブーム
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【エグゼクティブの遊び心の証へ】
ちょいワルオヤジ / LEON / 伊達男文化

雑誌『LEON』に代表される「ちょいワルオヤジ」ブームが、ひげのイメージを一変させた。適度に整えられたひげが「大人の余裕」「エグゼクティブの風格」として再定義される。ひげは不清潔から、洗練とインテリジェンスそして遊び心の表現へ。40〜50代男性がひげを積極的に取り入れ始めた転換点。

2010s ── ストリートカルチャー・SNS普及
【 ファッションとしてのひげ】
EXILE / ストリートファッション / メンズビューティ

EXILEをはじめとするアーティストが体現したストリート系スタイルが若い世代に広がり、ひげはファッション・ライフスタイルの表現として定着した。同時期、脱毛ブームが到来し「ムダ毛をなくす」トレンドとひげを「育てる・整える」文化が並存する、矛盾した豊かさが生まれた。

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2020s ── 働き方改革・多様性の時代
【「自然な自己表現」としてのひげへ】
フリーランサー / リモートワーク / ダイバーシティ

働き方改革・リモートワークの普及とともに、企業のひげに関するネガティブな意識が緩和されてきた。フリーランサーはもちろん、大企業でも自然な自己表現としてのひげが静かに受け入れられつつある。ひげのスタイルへの関心が、初めて公に語られる時代になった。

多様性の時代
​変化する体毛ケア

■男性の美的意識の変化

メンズコスメ・メンズメイクが急速に市場拡大。

・眉毛ケアへの関心は女性だけのものではありません。

 メンズメイクの浸透とともに、男性が「眉毛を整える」「育てる」ことが当たり前になりつつあります。

■ ジェンダーの多様性と体毛ケアの新しい意味

トランスジェンダー男性(FtM)をはじめとするLGBTQ+の方々の間で、ひげや体毛の豊かさへの憧れが語られるようになりました。ジェンダーアイデンティティを身体で表現したいという思いは、発毛や育毛の新たなあり方を示すといえるでしょう。

眉毛ケアへの関心は女性だけのものではありません。

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 ── 医薬品という選択肢
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「描く」のではなく、増やす。育てる。

「整える」土台として、地眉を豊かにする。

眉毛とひげへのあらゆる関心が高まるこの時代に、

医薬品という選択肢があることをあらためてお伝えします。

 

啓芳堂製薬株式会社 / 第一類医薬品 ミクロゲン・パスタ

※ミクロゲン・パスタは薬剤師から説明を受け使用上の注意をよく読んでお使いください。

​※男性ホルモン治療を行っている方は使用できません。

本ページのトレンド変遷に関する記述は、以下の資料・文献を参考に作成しています。 各時代の解釈・編集は啓芳堂製薬が行っています。 【眉毛の変遷】 [1] 資生堂ビューティートレンド研究「日本女性の化粧の変遷100年」 鈴木節子(資生堂トップヘア&メーキャップアーティスト)監修。 1920年代〜現在に至る化粧トレンドを1名のモデルで再現・分析。 「景気が良くなると太眉、悪くなると細眉」という社会と化粧の関係を示した 資料として重要。2015年発行。1920〜1980年代の記述の主要参考資料。 URL: https://corp.shiseido.com/jp/releimg/2366-j.pdf [2] 美的.com「バブルに安室ちゃん…眉で振り返る平成史」 眉のスペシャリスト・玉村麻衣子氏が自らの眉でバブルから浜崎あゆみ時代までを 再現・解説。1989〜2000年代前半の変遷に関する記述の参考とした。 URL: https://www.biteki.com/make-up/others/388896 [3] MAQUIA(集英社)「時代によって眉は変わる!世相が分かる眉メイクの歴史を振り返り」 「眉はもっとも世相がわかりやすいパーツ」というコンセプトで1920年〜現代の トレンドを解説。1960〜70年代のドーリー眉に関する記述の参考とした。2020年掲載。 URL: https://maquia.hpplus.jp/makeup/news/19322/ [4] 健康と仕事.com「アムラー、おフェロメイク…時代によって大きく変わる化粧の流行」 1920年代の西洋化粧導入から2010年代のナチュラル眉まで、日本の化粧変遷を 社会背景とともに解説。モダンガール時代・アムラー時代の記述参考。 URL: https://www.kenkou-job.com/plus/special/1332.html [5] BY YURI ISHII「眉毛の歴史をふりかえる。1920年代から2021まで年代別のトレンド眉」 1920年代〜2021年の眉毛トレンドを年代別に整理。欧米・日本のスターアイコンと ともに解説。2000年代の浜崎あゆみ眉・アーチ眉に関する記述参考。2021年掲載。 URL: https://yulissimo.com/ [6] ギャルチャー「アムラー・コギャルメイクの特徴」 1990年代後半のアムラー・コギャル文化とメイク特性を詳説。 「アムラー」の1996年流行語大賞トップテン入賞に関する記述参考。 URL: https://galture.com/makeup/kogal.html 【ひげの変遷】 [7] 雑誌『LEON』(主婦と生活社、2001年創刊) 「ちょいワルオヤジ」コンセプトの提唱によりひげに対する社会的評価を一変させた。 2000年代における「大人の余裕」「エグゼクティブの象徴」としてのひげ再評価に 関する記述の参考とした。 [8] 江戸・明治期のひげに関する歴史的記述 徳川幕府によるひげ禁止・明治元勲のひげ復活については歴史的事実に基づく記述。 武家諸法度関連の法令史料、明治期の政府要人の写真資料等が一次資料として存在。 国立国会図書館デジタルコレクション: https://dl.ndl.go.jp/ [9] 古代ギリシャ・ローマ、東洋のひげ文化 古代ギリシャにおけるひげと市民の尊厳・哲学者との関連、 聖徳太子・戦国武将のひげについては西洋哲学史・日本史の一般的知見に基づく記述。 【免責事項】 本ページは文化・美容史の解説を目的としたものです。各時代のトレンドについては、 複数の資料を参考に啓芳堂製薬が独自に編集・解釈しています。 引用・転載の際は必ず原典をご確認ください。 ミクロゲン・パスタの効能・効果については添付文書・使用上の注意をご参照ください。

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